生産性を高めるテレワーク空間の作り方

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こんにちは、仙台のリノベーション専門店CocoRenoです。
全国的にテレワーク率が上がる中で、「自宅ではなかなか集中できない」「書斎を作って生産性を上げたい」と考える人が増えています。ただ、書斎を設けるリノベーションでは失敗談が多く、結局使わないまま物置になってしまった……という声もよく聞こえてきます。
今回のコラムで紹介するのは、そんな失敗を避けるための「生産性を高めるテレワーク用の空間の作り方」の基本です。

■生産性からリノベーション案を考える時のポイント

在宅勤務の生産性を上げるためのリフォーム案では、まず以下5つのポイントを整理してみましょう。業務に必要なモノ(本やPC周辺機器)の量や内容からイメージしてみるのも、1つの提案です。

【リノベーションで考えたいポイント】
● 在宅業務の内容
● 集中しやすい環境
● ちょうどいい家族との距離感

▼一番重要なのは「公私のバランス」

まず考えてみたいのは、在宅業務の内容です。クリエイティブ職やビデオ会議の多い職は、なるべく雑音の入らない環境がいいと考えられます。
最も重要なのは「私生活から距離を置いて集中したい時」と「家族との会話が必要な時」のバランスです。きっちりゾーニングしたいのか、それとも家族とすぐ傍で会話できる環境がいいのか、このイメージが固まっていないと、失敗のもとです。

▼「集中できる設備作り」も意識する

併せて考えたいのは、あまり立ち歩きせず業務に集中できる環境です。
そうなると真っ先に思いつくのは「収納量」ですが、パソコンと周辺機器に必要なコンセントの数も見落とせません。また、温度や湿度、そして明るさが適度かどうかも重要です。

●必要なコンセントの数&位置
●書籍や周辺機器の収納スペース
● 採光・風通し・座った時の視線がどこに来るのか
● 液晶モニタを置く位置(直接自然光が入らないように)

▼余裕があれば「用途の可変性」も考えてみる
併せて、書斎の転用・併用についても考えてみることが大事です。今後出社勤務が増えれば、スペースを無駄なく活用するために趣味で使うこともあるでしょう。また、子供部屋や用具置き場に代わる可能性も考えられます。この点を念頭におき、用途が変わる時期、変更後の用途、その時必要とする環境をリノベーションプランに組み込みましょう。

■テレワーク向けリノベーションの提案
テレワーク向けのリノベーション案は、住まいの広さ、今の間取り、そしてリフォームの規模等によって変化します。ここで一例を挙げてみましょう。

▼小部屋を作って書斎にする

1つ目の提案として、テレワーク専用の小部屋の増築です。増築の方法は、大きい一間に間仕切りを設けたり、屋根裏・吹き抜け・ベランダやバルコニーを部屋にしたりする方法が考えられます。
間仕切りを設ける場合は、風通しや家族との距離感を考えて、室内窓を造り付けても良いでしょう。

注意したいのは、テレワーク用の書斎を作ることで床面積が増えるなら、建築確認申請が必要となる可能性がある点です。また、居室の増加に合わせて、今後かかる固定資産税の負担も増します。

▼部屋はそのままで業務スペースを新設する

もう1つの提案として、リビングの一角やデッドスペースを活用する手もあります。適度にゾーニングしたい時は、小上がりにする等して高低差をつけてみたり、床材に変化を設けてみたりするのも良いでしょう。

注意したいのは、机上作業以外の用途への転用が難しい点です。また、集中できない場合は後日パーテーションを設ける等の工夫も必要です。その代わり、リフォーム内容が軽微となるため費用が安く済む、採光や風通しについてあまり厳密に考えずに済む……等のメリットがあります。

どんな環境で生産性が上がるか、それは1人ひとり異なります。予算とも相談して、まずはリノベーション後の自宅で働く自分をしっかりイメージしてみましょう。