雨戸の役割を考えてみましょう

  • 投稿カテゴリー:コラム


こんにちは仙台のリノベーション専門店CocoRenoです。

かつての家屋に当たり前のように設置されていた雨戸、最近新築の家屋にあまり見られなくなったと思いませんか?最近は窓ガラスだけの家が増えているのです。
それでは何故、最近の家には雨戸が設置されていないのでしょうか?今回はその理由に迫っていきましょう。

■雨戸とは?
雨戸の起源は安土桃山時代だとされ、当時はガラスなどなかったですから障子の戸が使用されていました。障子では雨風を防ぐことができない為、外側に雨戸を付けたのが始まりだと云われています。
雨戸は必要不可欠なものであったのですが、時代の流れと共に変化していきました。

◆雨戸の種類
●戸袋がある引き戸タイプ
障子戸のように板状の雨戸を数枚並べて使用し、使用しないときは戸袋に収納するタイプです。開けたり閉めたりするのが大変で面倒というような理由で、このタイプを設置する家屋は減少しています。
●通風タイプ
引き戸タイプは閉めてしまうと、風も日光も遮断してしまいます。この通風タイプは、閉めた後でも羽の角度を調整することで風を通します。
●折れ戸タイプ
折れ戸タイプは両開きのアコーディオンタイプで、戸袋も必要なくコンパクトな形状です。

◆雨戸シャッターとは?
雨戸の種類でもありますが、窓の上部にあるシャッターケースに収納されているので、見た目がスッキリしていてコンパクトです。防犯性や防災性も高く、夏は暑さを防ぎ、冬は室内温度を逃がしません。
電動と手動がありますが、電動の場合は停電時の対策を考えておかなければなりません。

■雨戸が設置されなくなった理由
◆コストの削減
雨戸やシャッターを設置するには、数万円~数十万円の費用が掛かります。費用面を考えるとどうしても削減対象になってしまうのでしょう。

◆防犯ガラスの普及
最近の家屋は防犯効果の高いガラスを使用している為、雨戸やシャッターは必要ないと思われています。窓ガラスは簡単に割れないので、防犯という目的としては防犯ガラスで十分だという考え方です。

◆雨風はガラスで防げる
雨戸やシャッターを設置していない家屋は本当に多く、普通のガラスを使用している
場合でも設置されていません。
それは気密性の高い窓から雨風が入り込んでくることはなく、雨風で簡単に割れるとも考えられていないからです。特に台風の被害が少ない地域では、雨戸やシャッターのない家屋が目立ちます。

■まとめ
雨戸の役割は防犯、風雨や日光の遮断、音の軽減であるなら、やはり必要不可欠なものなのかもしれません。特に年配の方なら雨戸のない家は考えられないでしょう。
時代の進化で住まいもスタイリッシュ感を求められ、見た目を重視されるようになっています。けれど一方で木のぬくもりを感じる日本家屋が見直されています。住まいに限らず『温故知新』の精神を持って、何事も判断するのが大事ではないでしょうか?