段差で造る「暮らしやすい家」

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こんにちは、仙台のリノベーション専門店CocoRenoです。
住みやすさを意識した室内リフォームでは、スペース別に高低差を設けるため「あえて段差を作る」のも一手です。
段差にどんな良い効果があるのか、提案

■段差が持つ効果

段差は安全性等の面から「解消する方向」でのリノベーションが行われがちですが、最近になって住み良い環境作りに役立つ効果が注目されています。

▼空間の奥行きとリズムが増す
段差の第1の効果は、空間の立体化です。
同じ床面積の部屋でも、上手に高低差を設けることで、奥行きとリズムにより広く感じられます。

▼分かりやすく効率的な動線を作る
第2に、段差には「人が行き交う空間」と「収納や家具のための空間」を分離する効果があります。
これからの暮らしに合わせて取り入れることで、無駄な動きをなくし、片付けや掃除での不満も解消できるのです。

▼オン・オフの切り替えが出来る
段差の第3の効果は、視線の位置による心理的作用です。
視線が一段高くなったり、視線が他の家族のいる場所よりも下がったりすることで、今いる場所から心のオン・オフを切り替えられます。

■高低差を活かしたリフォームの提案

段差の活かし方は家によってさまざまですが、主に「ゾーニング」の役割を担います。
間仕切りを一切使用せず、室内で高さが違う部分を「独立した部屋」のように見せることが出来るのです。

▼リビングの高さを変えてくつろぎの空間に
リビングを一段上げれば、ステージ風のリッチな空間になります。床材を変えたり、段差部分にダウンライトを作り付けたり、空間演出のため一工夫を加えるのも良いでしょう。
最近では、反対に一段下げた「掘りごたつ風」のリビングも人気です。ソファの背もたれで視線が遮られず、人が動き回れるスペースが広くなるのもポイントです。

▼小上がりを子どもの遊び場兼収納スペースに
子どもがゆったり遊ぶ様子を見守るなら、リビングの一角に小上がりを作るのも良いでしょう。解放感はそのままで、おもちゃが床に散乱するのを防げる遊び場の完成です。
小上がりの下に収納スペースを作れば、お昼寝用の寝具や子ども服もスマートに片づけられます。

弊社施工事例「defaultから始まる家。」

 

▼高低差で程よく日常から切り離された書斎に
家族と程よい距離感を保ったまま集中できる、そんなデスクワーク空間が欲しい……。
こんな悩みも、段差によるゾーニングで解決します。高低差により集中するための空間と生活動線を切り離せば、仕事中に同居家族の存在に意識が向いてしまう失敗はなくなります。心理的にも公私の区別がつき、ライフサイクルにメリハリが生まれるでしょう。

敢えて段差を作るテクニックは、暮らしのイメージをあらかじめしっかり固める必要があります。もちろん、安全性への配慮も必要です。
空間やライフスタイルの悩みに合ったリノベーションは、プロの提案から完成形を固めていくと良いでしょう。

弊社施工事例「defaultから始まる家。」 小上がりの下部はたっぷりの収納。スペースを余すことなく収納にしました