ロフトとスキップフロアで上下空間を有効活用する間取りを実現しましょう

  • 投稿カテゴリー:コラム

限られた空間を縦に使い、有効活用できる「ロフト」と「スキップフロア」。

高さの違いにより、壁で仕切ることなく空間を分けることができるので、家族同士のつながりを大切にすることができます。

今回は、ロフトやスキップフロアの活用方法と注意点についてご紹介します。

■ロフトとは?
ロフトとは、部屋を2層構造にしたうちの上の部分のスペースを言います。

天井は1.4m以下と低いですが、あまり高さが必要ない「収納」「キッズスペース」「寝床」として活用することができます。

ロフトの下も必然と天井が低くなりますので、ウォークインクローゼットや書斎、子供部屋など、狭くてもOK、または狭い方がリラックスできる空間として使うのが良いでしょう。

また、ロフトは建築基準法で以下のように定められています。

・ロフトの天井高は1.4mまで
・ロフトを作るフロアの床面積の半分までの広さにする
・ロフト下の空間は天井高2.1m以上必要
・ロフトまでのハシゴが固定されていない

この条件を満たしていないと、ロフトではなく「居室」としてみなされてしまいます。

するとロフト部分の面積は総床面積に算入されることになるので、場合によっては容積率がオーバーしてしまうのです。

ロフトを作るときには、高さや広さに注意しましょう。

■スキップフロアとは?
スキップフロアとは、一階から少し階段を上った場所にある「中二階」の空間のことです。

戸建てなら階段の吹き抜けを利用し、二階へ上がる階段の途中にスペースを設けます。

吹き抜けを通して同じ空間ではあるものの、高低差があるのでほどよく各階とつながった個室の完成です。

スキップフロアの下のスペースも、収納や書斎として活躍してくれます。

ワンフロアのマンションでは、高低差を利用してゆるく空間を仕切る役割としてスキップフロアが活躍します。

閉塞感が出るので壁は作りたくないけど、しっかりと部屋として分たいときにおすすめです。

2〜3段ほど高さを出してあげるだけで、部屋の機能を分けることができますし、下の部分を収納として使うこともできます。

■注意点は?
ロフトやスキップフロアを取り入れるときは、以下の点に注意しましょう。

・空調効率が悪くなるので、断熱リノベーションやエアコンの増設も同時に行う。
・高低差があるとロボット掃除機が一度に掃除することができない。
・バリアフリーではないので、将来の暮らし方を考えておく必要がある。

スペースの有効活用としてはとても優秀なアイディアですが、少なからずデメリットも存在します。

これからの暮らし方を考えた上で、どのように取り入れるのがベストなのかを考えて採用しましょう。

■縦の空間を有効活用して、遊び心のある間取りを実現しましょう!
以上、ロフトやスキップフロアの活用方法と注意点についてご紹介しました。

狭い方が集中・リラックスできる書斎や子供部屋などと組み合わせて、ぜひ有効活用してみてくださいね!