自己資金を貯めてから?それとも・・・

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先週の土曜日「仙台市内のリノベーション向けマンション」(現況販売物件)ご案内した時のお話しなのですが、物件をご案内してから事務所に戻り資金計画の打ち合わせをしました。

資金計画書をパソコンの画面をお見せしながら・・・
CocoReno「自己資金はおいくら程をお考えですか?」
お客様      「自己資金無いのですが・・・やっぱり貯めてからが良いですよね」

一昔前は不動産購入には「2割くらいの自己資金」とよく言われていました。私が住宅営業としてスタートした平成1年頃もそのように言われていました。が現在では諸費用も含めた全額ローンも可能となっています。

お話しをお聞きすると、現在のお住まいは仙台市青葉区の賃貸マンションで家賃8万円。お給料から家賃・光熱費・食費…などを差し引くと毎月の余力は5万円ほど。
今回ご案内した物件は、物件価格+リノベーション費用と諸費用を含めて2,600万円。
2,600万円を0.65%35年返済で試算すると毎月約69,000円。管理費・積立金と併せても現状の家賃より12,000円高い92,000円でした。

で、先ほどの会話に戻るのですが・・・
CocoReno
「管理費などを含めて現状の家賃と同等の毎月払いにするためには約450万円の自己資金が必要となります。仮に5年間で450万円を貯蓄するとなると、毎月75,000円を貯蓄しなければなりません。その間、お家賃が上がらないと仮定した場合でも、毎月155,000円を捻出しなければならないですよね。」
お客様「それはちょっと無理があるなぁ・・・」

平成1年当時、住宅金融公庫の金利は4.2%で史上最低水準と言われていました。
が今はどうでしょう。地方銀行の変動金利は0.7%前後、固定金利でも2%下回ります。
住宅ローンを借りる場合の金利は融資が実行された時となります。現時点においてじわりじわりと少しづつではありますが、住宅ローンの金利が上昇傾向にあります。

そのような現時点においては「自己資金を貯めるより今購入し、余力があるなら繰り上げ返済する」方が賢くお得に購入することが出来ると言えます。

ただし、無理は禁物です。
住宅ローンは
「借りられる金額を借りる  」・・・絶対だめです
「無理なく返せる金額を借りる」・・・こちらの考え方にしてください
無理して購入して「払えなくなった」のでは元も子もないですので。

最終的にこちらのお客様は今回の物件にお申込みいただき、リノベーションの打ち合わせに入りました。

住宅を早く購入するメリットは住宅に関する支払いを早く終わらせることにつながります。
私自身、26歳で住宅を購入し数年前に完済しました。
若い方々の老後の年金がいったいいくら貰えるのか、年金受給開始が何歳になるのかもわからないのが現状ですよね。老後の資金を確保するためにも、いまこの低金利の時に購入されることをおススメいたします。